データ加工の「文字列変換(部分一致)」を使うことで、特定の文字を削除した状態で読み取ることができます。
この記事では、具体的な設定について解説します。
目次
なお、この記事にて解説する「変換対象文字列」「変換後文字列」とは、以下の赤枠部分を指します。
基本的な設定
各欄は以下のように設定します。
変換対象文字列
- 削除したい内容を以下の形式で入力
- ひらがな、カタカナ:全角
- 記号、英数字:半角
変換後文字列
- 空欄のままにする
変換後文字列を空欄にすると、変換対象文字列を削除することができます。
以下にて、具体的な設定例をご紹介します。
「@」を削除する方法
例)「1234@56」を「123456」にする
変換対象文字列
- @ ※半角で入力してください
変換後文字列
- 空欄のままにする
<解説>
- 「@」などの記号は必ず半角で入力する必要があります。
- 全角で入力した場合、正しくデータ加工が適用されないためご注意ください。
カンマ(,)を削除する方法
例)「10,00」を「1000」にする
変換対象文字列
- ,
変換後文字列
- 空欄のままにする
スペースを削除する方法
例)「田中 太郎」を「田中太郎」にする
変換対象文字列
- 半角スペースを入力してください
変換後文字列
- 空欄のままにする
上記の方法以外には、読取条件の指定で「活字」「活字(一行)」以外を選択する方法もあります。
※「活字」「活字(一行)」は半角英数文字の前後のスペースを認識する読取範囲指定となります。
ドルマーク($)を削除する方法
例)「$100」を「100」にする
変換対象文字列
- $
変換後文字列
- 空欄のままにする
<解説>
上記設定で削除できない場合、ドルマークが数字の「5」と誤読されていないかご確認ください。
誤読が原因で正しくデータ加工が適用できない場合、「読取範囲指定」を「全ての文字」に指定しているかご確認ください。
詳細は「ドルマーク($)が数字の5と誤読されてしまう」にて解説しています。
特定の記号「. * + ? | ( ) [ ] $ ^ \」を削除する設定
データ加工にて「. * + ? | ( ) [ ] $ ^ \」を指定する場合、正規表現での記入が必要となるため、記号の前にエスケープ文字(\)を入力する必要があります。
エスケープ文字を入力しない場合、正しくデータ加工が適用されないためご注意ください。
小数点(.)を削除する方法
例)「10.00」を「1000」にする
変換対象文字列
- \.
変換後文字列
- 空欄のままにする
<解説>
- 小数点(.)の直前にエスケープ文字(\)を入力してください
<参考記事>
- その他、正規表現の記載例については文字列変換(部分一致)の特別な使い方をご参照ください。
小数点(.)と小数点以下の数字を消す方法
例)「10.00」を「10」にする
変換対象文字列
- \.00
変換後文字列
- 空欄のままにする
<解説>
- 小数点(.)の直前にエスケープ文字(\)を入力してください
<参考記事>
- その他、正規表現の記載例については文字列変換(部分一致)の特別な使い方をご参照ください。