読取条件は現在下記の種類があります。文字の種類が限定される場合は、適切な読取条件を選択することで、読取の精度を上げることができます。用途に応じて設定してください。
- 手書き文字の場合は「全ての文字」、印字の場合は「活字」をまずは選び、読取精度結果によっては他の条件を選び調整をします。
- 「全ての文字」と「活字」は1行モデルがあります。読取範囲が1行の場合、ご利用ください。
- 基本的には罫線を含まないように読取範囲を指定してください。
- 複数行読取に対応する読取条件では、1つの読取範囲の複数行のテキストを読み取ることができますが、行を正しく認識できないことや、1行のみの文字列を2行に分解してしまうこともあります。
- 複数行読取と改行コード出力の両方に対応している読取条件では、複数行のテキストがある場合に、自動的に改行コードを挿入します。「全ての文字」など改行コード出力に非対応の読取条件の場合は、改行コードなしの連結された文字列が出力されます。
- クイックチェック対応覧の「空白判定のみ」とは空白か否かのチェックです。文字列に対してのチェックは行いません。
読取条件名
用途・備考
複数行読取
改行コード出力
スペース出力
クイックチェック
全ての文字
漢字・数字・英語・記号などの記載が予想される場合
✔
✔
全ての文字(1行)
漢字・数字・英語・記号などの1行記載が予想される場合
✔
全ての文字(縦書き)
漢字・数字・英語・記号などの縦書きが予想される場合
✔
✔
数値
数字のみの記載が予想される場合
✔
カタカナ
カタカナのみの記載が予想される場合
✔
日付
日付の記載が予想される場合
「平成」などの年号が入っている場合も読取ができます。✔
チェックボックス
レ点、丸選択、アスタリスクなどのチェックボックスの記載が予想される場合
※チェックボックス1つに対して1つ読取範囲を設定します。2つをまとめて範囲設定すると正しく読み取れません。
✔
活字
活字の記載が予想される場合
※文字と文字の間のスペースを認識できます。
✔
✔
✔
✔
活字(1行)
活字の1行記載が予想される場合
※文字と文字の間のスペースを認識できます。
✔
✔
郵便番号
『数字3桁+数字4桁』のみの記載が予想される場合
✔
住所
住所の記載が予想される場合
✔
✔
銀行名
銀行名の記載が予想される場合
✔
支店名
支店名の記載が予想される場合
✔
氏名
氏名の記載が予想される場合
※ 姓名で合わせて1項目の場合に使用すると、姓と名の間に半角スペースが挿入されます。
※ 姓名によっては適切な位置に半角スペースが入らない場合があります。
※ 姓と名で読取範囲が別々の場合は、「指定なし」や「活字」をお試しください。
※ 姓だけ、または名だけの場合や、「山田商店」のような文言の一部に姓名がある場合に「氏名」を適用すると、前後や間に半角スペースが挿入される場合があります。
※ 読取条件としては「氏名」を使用しつつも、半角スペースはCSV出力から削除したい場合は、データ加工設定の文字列変換を使用して半角スペースを削除します。✔
マークシート・押印
黒ピクセルを比較して判定を行いたい場合(マークシートなど)
※ チェックボックス1つに対して1つクロップしてください。2つをまとめてクロップすると、正しい結果がでません。
※ チェックボックス の読取条件をご利用いただいた方が高い精度がでることがあります。
読取対象外
読取りをする必要がない項目の場合
(例:読み飛ばし項目)
−
−
−
−
マスあり数字
マスありの数字の記載が予想される場合
※ スペースは空白として出力されます。✔
金額
数字・-・▲の記載が予想される場合
※ ¥や,が入っている場合は、自動で除去され、数字のみ出力されます。
✔
バーコード・QRコード
バーコードやQRコードの記載が予想される場合
電話番号
数字とハイフンの記載が予想される場合
✔
English
アルファベットを使う言語の記載が予想される場合
✔
✔
✔
✔
Thai Single Line タイ語の1行記載が予想される場合 ✔
空白判定 Thai Multiline タイ語の複数行記載が予想される場合 ✔
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空白判定 Vietnamese ベトナム語の記載が予想される場合 ✔
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✔
空白判定 Traditional Chinese 中国語繁体字の記載が予想される場合 ✔ ✔ 空白判定
※Traditional Chinese(中国語繁体字)のCSV出力が文字化けが起きる際は、CSV設定で文字コードをUTF-8に変えてお試しください。
※各読取条件が出力できる文字種についての詳細は「DX Suite クラウド AIOCR モデル仕様書」に記載しております。